嫁が通勤途中の電車内で痴漢に合ったそうだ。
お尻を手の甲でスリスリされたらしい。
鼻息が随分荒かったそうで、状況を聞く限り犯罪は確定的だ。
しかし嫁は万が一勘違いだった時に相手が置かれる立場を考えて、
捕まえることをためらったそうだ。
尋常では無い混み具合の電車内で誰とも接触しないなんて不可能だし、
荒いと感じた鼻息だって、風邪による鼻詰まりかもしれない。
嫁のその判断は正しかったはず。
犯罪を見逃したかもしれないが冤罪を防ぐ事は出来たからだ。
それにしても、鼻息が荒くなる程興奮出来る事があるって、
表現は適当では無いが羨ましくはあるなぁ。
すると嫁曰く、「痴漢にはあらゆる要素が詰まっているからでは?」
確かにそうだ。
性的な高揚、道徳に逆らう優越、犯罪に手を染めるスリル、
そして被害者を征服する充実と被虐な劣等意識…。
だから、か。
私の鼻息はずっとこのままでいいや。
誰かを幸せにする方が余程興奮する。
「ありがとう」が最も刺激的なんだぜ。
0 件のコメント:
コメントを投稿