2008/04/14

キレが無い評論

高校生の時分、オーディオ雑誌を眺めては溜め息をつく毎日だった。
巨大なスピーカーで自宅を映画館のようにする妄想にふけっていた。
46cmウーハーを持つエレクトロボイスのジョージアン2が欲しかったー!
今は15cmウーハーのちっちゃいスピーカーで自分を納得させているけど。

さてオーディオ雑誌なるマニアックな書籍だが、
内容はオーディオ評論家の肩書きを持つ人たちが新製品について上から目線で語るという、
ただそれだけ。
決まって評論家の先生は海外メーカーを持ち上げて国内メーカーを叩く。
毎号先生方のオーディオシステムの自慢と、
「低音は…高音は…」なんて代わり映えのしない記事。
ある年、ビールのコマーシャルによって「コク」という言い回しが浸透した時、
直後オーディオ評論家がこぞって「コクのある音」の表現を使い出した。
私はその類の雑誌を読むのを止めた。

近頃デジカメ面白さによってカメラに目覚め、
本屋に寄った時はカメラ雑誌に目を通すようになった。
ふと新製品のレビューを読んでいると、見たような表現が。
「コクのある絵が撮れ…」
閉じたさ。

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